最近よく聞く商品で、為替オプションというものがあります。
通貨を扱うため、為替オプションの別名はカレンシーオプションといいます。
オプション取引ですので、売買するための期間、期日、売買価格を予定し、「通貨を買売する権利」そのものを売り買いする取引となります。
この為替オプションは、1980年代前半ごろから扱われるようになった取り引きです。
取り扱いはすぐに拡大して市場規模は大きくなってきており、現在ではリスクヘッジや利鞘狙いに利用され、外国為替市場で重要な取引になっています。
為替オプションの取引では、通貨現物の受け渡しが行なわれることはありません。
通貨を買売する権利を取り引きするものだからです。
外国為替取引にはスポットやフォワードと呼ばれる取引がありますが、これは売買によって通貨の受け渡しが発生するため、為替オプションとは違います。
為替オプションの購入者は、購入した権利を行使するかどうかを決めることができます。
逆に、権利の販売者はオプション料を得る代わりに、権利が行使された時点で取り引きを実行する義務を負います。
外国為替市場においては、通貨オプションが満期となる日時と市場があらかじめ決められています。
通貨オプションが締め切られる日時を、オプションのカットオフタイムといいます。
カットオフタイムをはさんでポジション調整のための売買が行なわれることがあるため、為替レートが大きく動くことがあるので要注意です。
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